ホーム > 院長室から > 肩こりに悩まれている方へ。

肩こりに悩まれている方へ。

katakori

みなさんの中で、肩こりに悩まれている方はいらっしゃるでしょうか?

肩こりと一口に言っても、実は症状は様々です。ウィキペディアによれば、肩こりは『こわばった感じや不快感・こり感・重苦しさや痛みにいたる症候の総称』と表現されています。

とらえどころがつかみにくい肩こりですが、毎日我々を悩ませるその症状に対してどのように考え、対応していったらいいのでしょうか?

本日はそのヒントとなることについて、お伝えできるかもしれません。

福島県立医科大学 『矢吹省司(やぶきしょうじ)』 先生のお話をもとに肩こりのことについて書かせていただきます。

矢吹先生が勤務している福島県立医科大学病院の看護師さんにアンケートをした調査の結果があります。アンケート調査対象の年代は20代から50代までの方々です。

自覚症状がどれくらいあるかという項目では、このような結果になりました。

  • 肩こりが常にある  20%
  • ときどきある        51%
  • 全く肩こりがない    29%

年代別に見ると、肩こりが一番多かったのは30代でした。

それ以上の高齢になってくると、肩こりよりも腰痛の方が、自覚症状としては強く出てくるようです。

では、肩こりが起こる原因は何でしょうか?
このことに関してアンケートをとったところ、以下の要因が回答としてありました。

  • 眼精疲労
  • 高血圧
  • 自律神経失調症
  • 寝不足
  • 過労
  • 更年期障害など 

肩こりを引き起こしている要因はさまざまであり、どれが肩こりを引き起こす原因になっているかはひとくくりにできないことが分かります。

同じ職場で同じ仕事をしているにも関わらず、次の結果が出ています。

  • 仕事の内容が重労働だと感じている割合が、肩こりが多いという人に明らかに多い

また、肩こりのある方とない方の比較による肩の形状の差はありませんでした。
なで肩など、肩の形状による差は、肩こりに影響を及ぼしていないという調査結果です。

肩こりを引き起こしている原因は総合的に考えて、何なのか。

総合的に考えると、一般に言われている肩こりのかなりの部分は、「ストレスが関与している」という結論になります。

話は変わりますが、海外の肩こり事情についても、少し述べさせていただきます。

肩こりという言葉は日本独特という話もありますけれど、外国では確かに肩こりという単語はないようです。

一番肩こりに近い言葉としては、慢性非特異的頚部痛という言葉が見つかりました。

海外での痛みの疫学調査を見ますと、この頚部痛は、腰痛についで2番目に多いようです。原因としては、デスクワークの方に多いという結果もあり、また、ストレスも原因としてあげられております。

職場の環境で言えば、繰り返し作業が多いとか、座ってする作業が長いとかということも要因になっているようです。

先ほど述べましたように、日本とも似たような結果となっていると思います。

話を戻します。

患者さんの症状は本当に肩こりなのか。

それともその症状は頸椎疾患や肩関節疾患からきてないか。

それは次のようなことから総合的に診断します。

  • 画像検査で異常が見られるか
  • 肩を動かしてもらい、痛みが誘発されるか
  • 肩と首のあたりを押して痛みがないか(圧痛点の症状)

医者がいう肩関節と、患者さんの思っている肩の場所が違うということがよくあります。

患者さんが肩こりという場合は、おおむね以下の2通りに集約されます。

  1. 肩こりは首の周囲にあると思っている
  2. 肩そのものの周囲を肩こりと思っている

実は医学的に言って肩関節と肩こりは関係がないのです。五十肩と肩こりとも関係はありません。

みなさんは意外に思われるかも知れませんが、診断は結局のところ、診察上全く異常がないものを肩こりとまとめて呼んでいるのです。繰り返しますが、診断上の異常がないのに、先ほどのべた、ウィキペディアにでていたような症状が、肩こりです。

では、いよいよ今日の本題です。
毎日我々を悩ませる肩こりに対してどのように考え、対応していったらいいのでしょうか?その問題を解決するヒント、答えにつながるものがアンケートの調査項目の中に、ありました。

肩こりのある方が肩こりに対して何をしたか。そしてその結果どうなったかという項目です。

  1. 身運動たとえば、歩いたり軽いジョギングをしてもらったりしたグループ
  2. マッサージ機械を肩こりのある部分にあてて、マッサージをやってマッサージを施工したグループ

どちらのグループの結果がよかったと思われますか?

結果的にはなんと、ジョギングをされた、歩いたりした前者の方①のグループが非常に、効果があったという結果となりました。

肩なのに全身運動というのも、違和感があるかもしれません。

結果から考察できるのは・・・・・
全身運動をする→心拍数が少し上がる→血流がよくなる→肩こりも軽くなる

このような経過をたどった方が多かったということです。

最後に述べさせていただきますが、慢性的肩こりのある方は、症状が全くなくなるということはまず残念ながらありません。

ですが、肩こりがあっても、悲観することはありません。
日常生活や仕事などができる程度に治療は可能です。

大切なのは肩こりとうまくつきあうという考え方です。そうすれば肩こりを引き起こしているストレスともうまく折り合いをつけて生活することができます。

肩こりがあっても、クオリティオブライフの高い生活はできると思います。

ぜひとも本ブログを参考にしながら、みなさんなりの肩こりとのつきあい方を編み出して行っていただけたら、と思います。

にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 広島県情報へ にほんブログ村 健康ブログ 病気予防へ