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暑熱順化をご存じですか?

暑い日々が続いていますね。

ここ数年、外来に来て下さる幼稚園ぐらいの患者さんたちが、水筒を持ってこられる姿がよく見られます。

「熱中症を予防するために、こまめに水分補給されているんだなぁ。」と、感心しています。
以前のブログにも書きましたが、その頃はまだ救急隊員の方でさえも、熱中症はあまり知られていなかった病態と思います。

外を歩いていると、本当に暑くなったなぁと私は感じています。
20年前の8月に日中最高気温が30度を越えになる日は2-3日しかありませんでした。
ただ今は30度以下の日の方が、まれなような気候だと思います。

さて暑熱順化というのは何かと言うと、暑さになれる時間を作るということです。
大体なれるまで、1週間から10日をかけて完成すると言われています。

人間の体は外気温に対して体温調節を自律神経が察知して行い、体温約37度を保つようにしています。
しかし急激な温度変化に体温調節がうまく働かず、 体の中に熱がこもってしまうことで熱中症になるリスクが高まります。
こうした急激な温度変化に対応するためには前もって暑さに慣れてしまうようにすることが熱中症予防に対しても不可欠なことです。

あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが大きく分ければ2つに分かれます。①ひとつは運動すること。また、もうひとつは②環境温度の設定を上手にすることです。
運動で暑さに体を慣れるという方は、暑い環境がつくりだした中での運動は、体内の血流が増加し、昼から熱を発散させるようにプログラムされます。ただ、この状況を維持することで適切な発汗が促され、暑い時にも体温を調節する機能が効率よく働くようになれば良いのですか、急激な温度変化には以前のブログにも書いたように自律神経が 順応できずに無理な高温での運動は、熱中症をおこしてしまうかもしれません。
オススメは朝の比較的涼しい時間帯に、ジョッギングやウオーキングを行い、家に帰り、汗をかいたその後に、シャワー等を浴びてさっぱりすると身心ともにしっかりと眼ざめることができます。
私が小学校の頃は朝6時半からラジオ体操をしていました。思えばこれは暑さに慣れていく1つの大事な行事だったのかもしれませんね。

さてもう一つは環境を見直す方法が考えられます。外は暑いのに室内はクーラーをきかせていると、外に出たときに暑さに耐えれず、体が疲労してしまうことも考えられます。
クーラーの設定温度も27度位に高めにし、またクーラーを使わず扇風機などを上手に利用して暑さに慣れると良いと思います。また早朝や夕方以降は自然の風を室内に取り入れて過ごすことも、とても大切なことだと思います。

暑さに慣れるように行う運動も、水分補給はしっかりと行いましょう。特に心がけて欲しいのは、水分とともに、塩分を補給することを忘れないということです。
汗からもしっかりと、塩分は出てしまいますので(汗はしょっぱいですよね!?)血液中の塩分も補給しなければなりません。「熱中症予防」で熱中症予防のため、『塩飴』などが売っていますが、これも現代の夏に備える大事ないアイテムの1つなのかと思います。
塩分の足りないときの体の状況は、頭痛、めまい、吐き気、などが起こり、喉の渇きからの倦怠感が増してくるというのが1つのサインだと思います。これは中小の最初のサインでもありますよね。

また、地球温暖化は体を通して感じるようになってきました。暑さをしのぐためにクーラーをつければ室内は涼しくなるものの、室外機からでる温風で、外の温度はドンドンと上がっていきますね。

日本は四季を感じられるとても素晴らしい国だと言われる海外の方も多くおられます。暑い夏をうまく乗り過ごし、心地良い秋、そして雪の降るような寒さを感じる冬、その寒さから少しずつ暖かさに喜びを感じる春。
このような四季が楽しめるのも、日本の特徴的な風土だと思います。この環境をできれば、あまり機械を使わずに感じられるような世の中になり、現在の子供たちが四季をもっともっと感じてくれるようになればと思っています。

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