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便口感染について

寒くなってくると、胃腸炎が流行ってきますね。例えばノロウイルス、特に急に起こってくる吐き気や、日に10回以上も続く水様下痢、本当に大変ですね。そして、悪いことに、特に幼稚園や保育園児がかかると一気に流行します。

おもな感染経路は、吐物や便が口から入り、胃や腸にウイルスが繁殖していくのです。「そんなものを食べるわけない」と思われるでしょう。確かに食べるのではありません。知らず知らずのうちに口からウイルスは侵入してくるのです。

例えば、もどしてしまった子どもの吐物や、下痢便を処理したお母さんの手には無数のウイルスがついています。しっかりと手洗いすればよいのですが、突然の嘔吐や下痢に、対応することが精一杯で、自分のことにかまっている暇はないというのが普通でしょう。

特に夜中に寝ている時に嘔吐や下痢が起こると、ますます大変ですよね。

さて、私はメガネをかけています。よく、メガネを触ったりして、気が付かないうちに顔をさわっています。そしてウイルスは口から侵入していくのです。メガネをかけてなくても、お化粧をしたり、よく、顔、特に口回りを触っていますよね。この仕組みが便口感染です。

まだいろいろな例があります。特に子供では、吐物のついたおもちゃを触って、指しゃぶりをしたり、トイレのノブを触って指しゃぶり、などなど、ありますね。

昔から言い尽くされたことですが、手洗いはほんとに大切ですね。

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