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プール熱(咽頭結膜熱)について

Q プール熱はどのような症状ですか?

昔はプールの始まる季節になると、プール熱が流行しました。
プール熱の典型的な症状は40℃くらいの高熱と喉の痛み、目が真っ赤になる結膜炎を併発することです。38℃から40℃くらいの高熱が5日間くらい続きますが、必ずしも目が赤くなる症状が出るわけではありません。高熱と喉の痛みだけのこともあり、それに下痢の症状が伴うこともあります。

プール熱の原因はアデノウイルスという感染するウイルスです。
一言でアデノウイルスと言いますが、詳しく分類すると腸管アデノウイルスなど約70のタイプに分けられます。そのタイプにより、症状が目に出たり、お腹に出たりするわけです。
ただ、高熱と喉の痛みの症状が出るのは共通です。

熱が37℃台に下がってくれば、その後、高熱になることはほとんどありません。まれに、一週間以上高熱が続く場合には、肺炎を併発している場合があるので、注意が必要です。

基本的に夏に多い病気ですが、最近は室内のスイミングスクールも増えてきたので、夏以外にも一年中プール熱にかかる人が増えてきました。飛沫感染のケースもありますが、水系感染が多く、プール内でもかかりやすい病気です。

感染力が非常に強いので、もし目が赤くなったら、兄弟がいる場合にはタオルの共有は避け、皿を別々にして食事の準備をするという、インフルエンザと同じような注意が必要です。

プール熱は塩素濃度あげるとかかりにくい病気なのですが、あげることでアレルギー鼻炎になる人が多くなるので、対処はなかなか難しい問題です。

Q 予防法はありますか?

予防としては、プールから上がった時に目を洗い、うがいをするのが一番良いです。
普段スイミングスクールに通っていない人でも、学校の授業でプールが始まるとプール病にかかる人がいるので注意が必要です。

Q 眼科で診てもらう必要はありますか?

目が充血していたり、目やにが出たりしていたりしたら、必ず眼科で診てもらってください。
プール熱は多くの場合5日間ぐらいで熱が下がるので、基本的に目が赤くても熱が下がってから眼科に行ってもらえば問題ありません。

アデノウイルスは、角膜潰瘍をおこすくらい目にも打撃をあたえるウイルスです。
そこで、目に気になる症状がある場合には、眼科で診てもらうことをお勧めします。

Q お風呂はいつ頃から入って良いですか?

夜に熱を測り37,5℃以下になっていたら、軽くシャワーを浴びるくらいは構いません。
それまでは高熱でたくさん汗をかいているので、お風呂に入ってさっぱりしたいと思います。
でも、お風呂に入り身体を温めると、高熱がまた出ることがあるので身体を拭くくらいで我慢しておいたほうが無難です。

Q 登園や登校はいつからできますか?

アデノウイルスが、扁桃腺についているかどうかを調べる迅速検査があります。
インフルエンザの迅速検査は鼻から入れますが、プール熱の場合は喉をちょこちょことこすります。それで診断が可能ですが、目に障害がなく熱が下がっていれば、登園や登校して構いません。もし結膜炎になった場合には、結膜炎が治るまでは登園や登校は禁止です。

これはルールとして決まっているので、登園や登校できるまで一週間から二週間かかることになります。発熱が一週間くらい続いて熱が下がり、良かったと思っても目が真っ赤な場合には、結膜炎が治るまでもう一週間、保育園や幼稚園、学校は休んでもらうことになります。

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