ガウンテクニックとは
本来はこのように、手術の時に無菌状態になるように、手術着を着る時の方法です。
ただ、最近は感染の予防の意味もふくめて、マスク、手袋などをすることも含まれるようになってきました。
看護師さんのナースキャップ、医者のネクタイ、結婚指輪、などは、感染のもとになるとされており、これらを辞める病院や医院もふえてきました。
私も隔離室(水痘、おたふくかぜ、などの方を診察する部屋です)、予防注射専用室、一般診察室、インフルエンザの流行っている時は、インフルエンザ診察室、と4着の白衣を着換えます。最初は面倒でしたが、うがいや手洗いとおなじように、慣れればそうでもありません。
スタッフもポケットには、ウエルパス(速乾性のアルコール消毒薬)をもって、いつでも、手洗いができるようにしています。
「インフルエンザは手からうつる」という学者もおられます。たしかに、インフルエンザの検査は鼻水で検査をしますよね。そうです鼻水の中には、インフルエンザなどいろいろな、病原菌がいるのです。鼻をこすって鼻水が手に着く、その手で誰かと握手して、その誰かが自分の鼻をこすると、病原菌はその人の鼻の中に入り込んで感染していきます。
もちろん、咳で飛び散る飛沫の中にも病原菌はたくさんいます。「咳エチケット」は大切です。
ただ、鼻をかんだ後には、また、子供さんの鼻をティシュでふいてあげたら、自分の手をしっかり洗っておくことも、広い意味でのガウンテクニックの一つかと思っています。



