ホーム > 院長室から > オバマ大統領の広島訪問について

オバマ大統領の広島訪問について

5月27日にオバマ大統領が広島を訪問されました。

この訪問は、とても素晴らしい、歴史的な1ページになったと思います。

この日の広島は午前中は曇空でしたが、
午後からオバマ大統領を迎えるかのように、真っ青に晴れた空でした。
これは何かの縁なのかもしれません。

オバマ大統領は、広島でまず平和記念資料館を見学されました。
内容は明らかにされていませんが、約10分間の見学をされたそうです。

「本当はもっと時間を取って見学したかった。」というような素振りを、
オバマ大統領は見せていたと、資料館の館長さんが書いていらっしゃいました。

この時に展示された物は「オバマ大統領に是非見てもらいたい。」という物を揃えて、
短時間で見学できるように配慮したということです。

そしてオバマ大統領は資料館の芳名録に、
「二度とこのような事を起こしてはならない。」といった内容の物を書かれていきました。

その後、自ら持参したお手製の折り鶴を4羽披露し、
「これは自分ではなかなか作れなくて、手伝ってもらったけれど、私が作りました。」
と正直に仰り、資料館を案内する二人の小中学生に、2羽の折り鶴をあげたそうです。

そして芳名録に記帳した後、さらに2羽を添え今の折り鶴を置いて帰られたそうです。
オバマさんの温かな心が伝わるような話でした。

資料館の次に原爆慰霊碑への献花です。
オバマ大統領が献花された後、安倍首相も一緒にその後に献花されました。

その後のスピーチで、オバマ大統領はまず、第一声で、
「71年前、雲1つない、明るい朝、空から死が降ってきて、世界は変わった」
「閃光と炎の壁は、都市を破壊し、人類が自ら破壊する術を手に入れた事を実証した。」
と述べられました。

これは最初から予定された文章かもしれません。

しかし資料館で見られたパノラマを見たオバマ大統領は、
ますますこの想いを深められたのではないかと思います。

そしてスピーチの最後に、
「私達が選ぶことのできるのは未来だ。
その未来では、広島と長崎は核戦争の夜明けとしてではなく、
道徳的な目覚めの始まりとして、知られるだろう。」

と仰られました。

演説の中に、何回も子どもたちの事が表現されておられ、
子供たちの未来を考えるオバマ大統領は、

『核なき世界』を目指されているということ。
そして戦争その物をなくすように努力するようにと、

これからも努力を続けていかなければいけないという事は、切々と込められたと思います。

私には、とても心に響く演説だったと思います。

そして被爆者の方々と握手をしたり、
またハグをして、涙ぐむ被爆者の方々を擦っている大統領の姿には、
本当に心が熱くなりました。

今回の訪問には、いろいろな意見があると思います。

私は特にどの政党を支持するわけでなく、
今回のオバマ大統領の行動は、とても素晴らしいものだと、心から思いました。

アメリカの大統領という、その地位を持ちながら、
被爆地の広島を訪れてくださった事自体に感謝をしたいと思います。

そして、何度も子供たちの未来の事について述べられている大統領に、
非常に感動致しました。

これから先の世界が良き道を歩むスタートになればと、私は心から思います。

にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 広島県情報へ にほんブログ村 健康ブログ 病気予防へ