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インフルエンザ情報~2014

インフルエンザ厚労省の発表どおり、インフルエンザウイルスの引き起こす起こす症状は一般的なカゼのウイルスとは違っています。
インフルエンザにはA型(ソ連、香港などの亜系にまた分かれます)、B型(Aと同じように、山形、ビクトリアなどの亜系に別れます)があり、症状はあまり変わりません。
ただ、B型のほうが、抗インフルエンザ薬の効きがよくなく、嘔吐や下痢などの症状が強いようですが、脳炎などの重い合併症はすくないようです。
両型とも強い感染力を持ち、家族で一人の患者さんがでれば、1-3日の潜伏期で、若い免疫力のある人でも、60%の人が感染してしまいます。

症状:
大体何時ごろから出現したと言えるほど突然の高熱、倦怠感、筋肉関節痛が現れます。そして、1日ぐらいして痛みはひどい咳少しやわらぐものの、ひどい咳や鼻水、高熱が、大まかに言えば、大人で5日、子供で10日ぐらいつづきます。

合併症:
肺炎、熱性けいれん(ひきつけ)をおこしやすく、少数ですが脳炎・脳症(意識障害や、10分以上続くけいれんなど)心筋炎(激しい胸痛、呼吸困難など)の重症なものから、鼻出血、中耳炎などを起こしやすく、ここもふつうのカゼとは違うところでしょう。解熱傾向が見えても安静にして回復を待つ必要があります。無理をすれば合併症が出やすくなります。

治療:
皆様ご存知の内服薬の「タミフル」が出現して、発熱して48時間以内に、5日間の内服を行うと、発熱の期間は約半分に短縮されました。そして、吸入薬の「リレンザ」「イナビル」も同様な効果を示しています。ただ、因果関係ははっきりしませんが、タミフルは、異常行動(突然に夜に泣き出す、暴れだすなど)が10代に現れる可能性があり、10代には使用できません。もちろん吸入薬も同じ行動が起こる可能性があり、特に薬を使用して48時間以内に起こりやすく、注意深い観察が必要です。

検査:
薬の発達に比べ、検査技術はあまり発展していません。発熱がわかってすぐに検査をしても発熱から12時間で60%、24時間で90%の検出率です。

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