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まだまだ、インフルエンザには注意が必要です

前回の記事で、「2月の上旬がインフルエンザのピークになるかと思います。」と書きましたが、
次の薬局サーベランスを見ていただくと、ピークはまだまだということがわかりました。

薬局サーベランスは、その日に処方された抗インフルエンザ薬の全国集計ですので、
リアルタイムに近く、日本全国のインフルエンザ患者さんの数がおおむね推定できます。

第 4 週( 1 月 23 日~29 日)の全国のインフルエンザ推定受診患者数は、
前週(第 3 週)の推定値 (1,056,239)よりもさらに大きく増加して 1,439,807 となり、
2 週連続して 100 万人 を上回るとともに、2008 年に本サーベイランスが始まって以来の最高値を記録しました。

今年は大流行と言ってもよさそうですね。

「一週間で100万人以上の方がインフルエンザにかかれば、ピークは近い」と今まで考えられていましたが、]
今年の勢いは恐ろしく感じます。

また当院の印象では、小学校の高学年から、高校生にかけての発症が少ない印象があります。
これから流行しなければよいのですが。。。。

ただ、流行の主流はこれまでも何度も流行ったA型香港で、
おたふくかぜのように、1度かかれば2度とかからない、いわゆる「2度なし病」のように2度とかからなければ良いのですが、
残念ながら、インフルエンザも子孫を残すように少しずつ抗原性を変えて生き延びようとしていると思います。

1度A型香港にかかったことがある方や、予防注射(A型香港が入っています)をされた方は、予想の域にすぎませんが、
少しばかり現在流行中のインフルエンザに抗体があり軽く済んでいるのではないかと、愚考しています。

今回のインフルエンザの患者さんは、
とてもタミフルなどの抗インフルエンザ薬が奏功し、2日足らずで解熱される方も多くいらっしゃるように思います。

ただ、これだけ流行しているということは、やはり、「たちの悪い」インフルエンザには違いないと思います。

これからインフルエンザの怖がられている由縁の、どんな合併症が報告されるかわかりません。

やはり、規則正しい生活と、手洗いうがいが欠かせないことは、まちがいありません。

どうか皆様、ご自愛専一のほど願いあげております。

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