しつけは本当に難しいですね
先日とても考えさせられるニュースがありました。
6月3日に北海道で、人や車に石を投げていた小学校2年生の男の子を、
しつけと称して車から降ろし、5分後に迎えに戻ったところ、その男の子がいなくなっていた事件がありました。
本当に「男の子が元気で良かった。」と心より喜んでおります。
ただその反面、「しつけ」の難しさについては、本当に正解のない難問だと思っています。
インターネットから探してきたサイトですが、
http://toyokeizai.net/articles/-/121700?utm_source=morning-mail&utm_medium=email&utm_campaign=2016-06-09
不登校0の小学校作られた校長先生の言葉が載っております。
人の車に石を投げつける事は悪いことだとは誰も大人なら、よくわかっていると思います。
ですが、子供はまだ「悪いことなんだ。」「良くないことなんだ。」ということ自体、わかっていないのかもしれません。
これは私の考えですが、仮に石を投げている子供がいたら、
「もし君の自転車に石投げつけられたらどんな気持ちになるのかな。」と言いながら、
「何故悪いのか?」「何が良くなかったのか?」を、子供に考えさせながら、叱ることが本当は良いのかもしれませんね。
当院でも、待ち時間の間、
具合が悪い子供たちが待っている中を走り回る子供たちがおられます。
お母さんは「静かにしなさい。」と言うのが精一杯だと思います。
そこで、「あなたが具合の悪い時に、騒いでいる人が周りにいたら、どう思う?」と考えさせながら注意をすることができれば、
とても素晴らしいことだと、私は思います。
もちろん、「少しでも早く我が子を静かにさせないといけない。」と思われていると思います。
しかし、実際は「少しでも早く静かにしてほしい。」「他の人に迷惑をかけないでほしい。」という気持ちが強くなるので、
それができる状況にはなかなかないことが多いと思います。
また周りの目が気になり、なかなか叱れないというお母さんがいらっしゃるのも承知しています。
ただ本当に子供が暴れていたり、人に暴力を振るっている時は、
まずは「やめさせないといけない。」と思うのが親心だと思います。
本当にしつけは難しいですね。
私自身ももう60歳近くになりますが、
しつけをしながら自分がまだまだ子供だなと思う事が、私も多くあります。
そして、「このしつけがベストだ」という物はないと思います。
曖昧な結論で恐縮ですが、
子供の性格やその時の状況に合わせたしつけの仕方があると思います。
今回、私の考えを述べさせていただきましたが、
しつけというのは、子供だけでなく、叱る私たち親も、より良い人間になっていくための1つの段階のようにも思いました。
そんなことを考えさせられる、ニュースでした。
まだまだ自分は子供だなぁと反省しきりです。
皆様に少しでもお役に立てるよう、私も頑張りたいと思います。



