「日本東洋医学会」に行ってきました
6月の3日4日と名古屋で行われた東洋医学会に行ってきました。
3日の土曜日は午後休診にして申し訳ありませんでした。またの機会に書きますが今年の8月からは午後休診にさせていただきますので、どうかご了承ください。
さて、名古屋は約40年前に修学旅行で行ったことがありました。その時の印象とは全く違い、とても巨大な都市になっていました。ちょうど広島駅の開発と同じように名古屋駅の前には超高層ビルが林立しておりました。また交通の発達もめざましく地下鉄が東京のように走っていました。
会場の名古屋国際会議場は25年前に世界デザイン博覧会の会場となったところでした。とても広くて会場の行き来に疲れましたが綺麗で充実した設備でしっかりと講演を聞けました。
5年前位の東洋医学会では「カゼを治すために飲んだ葛根湯が肩こりに効いた」と言うような、ある人に対しては、このような漢方薬の使い方もある。と言うような症例報告が主だったよう思います。
しかし今回は、西洋薬の開発の時と同じように、「漢方薬を飲んだ人と飲まない人の1ヵ月後の症状の変化」なども統計学的に検討し本当に漢方薬の効果があるのかどうかを検討した発表が多く見られました。とても科学的に漢方薬の効果を追求されたものが多く、とても勉強になりました。
このように効果があることが科学的に実証されてきている漢方薬ですが、厚労省では、医療費削減のため漢方薬を湿布やビタミン剤と同じように、健康保険扱いにできないようにしようとしているということもわかりました。
厳しい医療の財政も垣間見た学会でした。また続編を書きたいと思っています。



