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OS-1とポカリスエットの違いとは

大塚製薬の宣伝をするわけではありませんが、最近涼しくなってきて、夏の疲れが出たり、お腹が冷えて、嘔吐や下痢をする人が多くなってきました。

以前は嘔吐の続く人にはよく点滴をしていましたが、最近はほとんど必要がなくなってきました。

それは何故かというと、経口補液療法が見直されたからです。

痛い思いをして点滴をするよりも、なんとか口から水分を取れるほうが、子供さんも楽だと思っています。

また、稀なことですが、不必要な点滴で体の水分が過剰となり、「水中毒」という病態を起こしてしますこともあります。

私は大塚製薬の回し者ではありませんが、”OS-1″という補液薬が液体とゼリーで出てきました。

補液としてはポカリスエットが有名で、清涼飲料水としてスーパーなどで売られています。
ただ、OS-1は薬局でしか手に入らないのです。

OS-1とポカリスエットの違いは、ポカリスエットはお風呂に入った後に汗をかいたり、スポーツなどで汗を大量にかいた後に飲むと、とても美味しく感じられます。

しかしOS-1は薬品となっているので、実際に飲んでみると、少し、しょっぱく感じます。これは、ナトリウムやマグネシウムなどの電解質が多く入っている証拠なのですが…
そして、軽く汗をかいたりした時に飲むというより、脱水を予防したり補正する「薬」と考えたほうが無難だと思います。熱中症になりかけの時や、嘔吐が強くて水分が取れず、下痢が続いて脱水状況にある時に飲むと、点滴と同じような効果があります。

なかなかしょっぱくて飲めないという方も多いのですが、本当に脱水状況に陥っている時では、多少しょっぱくても、体は受け付けてくれますので、赤ちゃんならば、弱った胃をいたわるように、本当にスポイトで1,2滴ぐらいずつ、与えてあげると、しょっぱいながらも、割りと飲めるようです。小児ならおちょこで、お酒を飲むように一杯ずつのどの渇きが止まるまでゆっくりと飲むのがコツと思います。

この方法を使うことで、アフリカなどの戦争の多い国での子供たちへの点滴は、ほとんどすることなく、脱水を補正することができるようになりました。

もちろん点滴をしてあげれば楽になるかもしれませんが、喉が乾いた時に欲しい分だけ水分を取れるというのが、1番理にかなった方法だということがよくわかっていますし、「水中毒」になったりする心配はまずありません。

ただし、OS-1はガブ飲みするような飲み物ではなく、少量で飲んでいく物です。
健常時にはポカリスエット、脱水状態時や脱水状態が懸念される時にはOS-1が良いと思います。

ただし、健康な時にポカリスエットを水代わりに飲んでいると、カロリーも多いので、「ペットボトル症候群」といわれる、糖尿病の状態になってしまうので注意が必要です。

OS-1の元になったポカリスエットは、大塚製薬の社員さんが、南米でお腹を壊し、現地の点滴に近い補水液を口にして回復し、そこからヒントを得て作られたと聞いたことがあります。

そして、それからもっと改善したものがOS-1なのです。
OS-1の発売によって、点滴をする患者さんの数はかなり減っていると思います。

OS-1は当院でも扱っていますので、お気軽にスタッフにお声かけくださいね。

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