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8月9日に思う

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毎年8月9日の午前11時には、広島市内は1分間サイレンが鳴り渡ります。8月6日の午前8時15分、8月15日12時にも同じようにサイレンが鳴り渡ります。
私は日本中、同じようにサイレンが鳴り響くものだと勝手に思っていましたが、広島市内だけだそうで、転勤などで初めて広島に来られた方は、何事かと驚かれるようです。実は8月6日は広島に、9日は長崎に原子爆弾が投下され、一瞬にして多くの方々が命を失った時刻で、15日は終戦記念日にあたります。

ほとんどの広島市民は、このサイレンと同時に仕事中や、通勤途中でも、この1分間は、直立し、黙祷をささげます。
もちろん私も、仕事中なのは8月9日だけなのですが、サイレンが聞こえると、患者さんに「具合の悪い時に申し訳ありません。今日は、長崎の原爆記念日です。僕の母も広島で被爆しており、僕も被爆2世です。どうか1分間黙祷させて下さい。」とお願いします。

開業して20年、「だめですよ。早く診療して下さい。」と言われたことは一回もありません。本当にありがたいことです。
今年も同様に黙祷させて頂きましたが、患者さんは、1才になっばかりの赤ちゃんでした。発熱で苦しいはずなのに、お母さんは、もみじのように小さな赤ちゃんの手を、お母さんの手で包み込み、合掌してくれました。 若いお母さんでしたが、本当に感謝感激でした。何のサイレンかお分かりにならな方と思いましたが、私は、涙が止まりませんでした。心から、御礼申し上げます。

今、生きて、生活できるのは、第二次世界大戦を切り抜けていただいた、先人のお蔭だと思っています。それを若い世代に伝えるのは、私のような世代の責任とさえ、思っています。
8月には3回黙祷をしていただきたい日があります。今が、幸せかどうかわかりませんが、少なくとも50年前よりは幸せな生活だと思います。
今後ともサイレンは鳴らし続け、日本には過去に何があったのか、
忙しい育児の中で考えていただけると幸いです。

(Photo by Jennifer Morrow 80x15)

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