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目的から考える。

「人間は考える葦(あし)である」
という言葉をご存知でしょうか?

フランスの17世紀の思想家・数学者であるプレーズ・パスカルという人の言葉で、
人間は、自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である。
といった内容の物です。

人間は、自分一人では、気づけないことがありますよね。
例えば、周りから見ると元気があまりないのに、
その人は気づいていなく、

「何かあったの?」と言われて、
初めて「僕、元気がないように見えますか?」

と、初めてその時に自分の感情に気づいた、
というお話もよくあると思います。

子供でも、自分の気持ちがよくわからなくて、
先生や友達に「どうしたの?」と言われて、
初めて自分は悲しかったんだ。怒ってたんだ、などの気持ちに
気づくことなどもあると思います。

実はこのように「自分が何に対してどう感じているのか。」
と焦点を当てて考えることを、フォーカシングといいます。

このフォーカシングというのは、
お子様に対しても、自分に対しても非常に有効なお話なんです。

子供が険しい顔をしていても、
その子本人は、自分の感情に気づいていないということも多いのです。

何かあったか聞いてみると、
クラスで騒いでる子に注意をしたいけれど、
周りからいじめられることが怖く、
そんな自分も嫌になっていたんだ。

と、子供の方から話し、
子供も「ハッ!」と、そのことに気づいて、気持ちが楽になるということがあるのです。

このように、自分で気づいて気持ちが楽になれるようになれば、
次にどうして、騒いでいる子に注意をしたかったのか、
本来の目的を思い出すということもしてみるのです。

そこで、自分の正義感に気づいたり、
「すごく好きな歴史の授業だったから気づいたんだ。」
「だから、邪魔されてすごく嫌だったんだ。」

本来の自分の気持ちに気づき、

「じゃあ、どうすればよかったんだろう?」と、
自分の本当の気持ち、目的に近づける方法を考える。

これって、とても大切なことですよね。

私も沢山の子どもたちを見ている中で、
「どうしたの?」と聞くことも沢山あります。

このように、その子の病気だけでなく、
心を晴らして、そして考える力をつけるお手伝いができるような、
医療を目指して、頑張っていきたいと思います。

※日経新聞8月27日の記事を参考にしました

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