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夏バテについて

夏バテについて

夏、暑くなってくると、なんとなくだるい、食欲がない、疲れがとれないなど、夏バテかなと思うことはないでしょうか?

本来夏バテは、ウィキペディアによりますと、「秋になっても夏の暑さをひきずって、体調がもとに戻らないこと」と書いてあります。

ただ、この数年は真夏に体がだるくて仕方がない、仕事が手に付かない、という夏バテの症状をする方が増えてきたと思います。

インターネットで調べてみたところ、1995年の8月の広島の最高気温で30度を超えた日は2日しかありませんでした。

今年は2015年ですが、1995年の20年後の現在では、毎日30度を超えています。
これでは前回でお話しした自律神経の働き、プログラミングも、おかしくなってくるのは当然だと思います。

暑くなれば、自分で汗をかこうと思っても、もちろん汗はかけません。勝手に汗が出てきます。
これは交感神経の働きです。

交感神経は血管を広げて血流を多くして熱を放散させます。毛穴を開いてたくさん水分を外に出し、そこで蒸発する水分で体を冷やすように人間の体はうまくプログラミングされております。

ただ、これだけ暑いと、そのプログラミングも狂ってくるのではないかと思います。
特に、外は35℃、そして職場に戻ると25℃という気温差があると、自律神経の働きは乱れてきてしまいます。

そうなると、副交感神経が本来の力を発揮しません。副交感神経が正常に働いていると、本来は食欲が湧き、食べ物を食べれば胃や腸が一生懸命消化してくれるのが普通です。

このような気温の差が激しい状況では、その働きがうまくいかなくなっているので、食欲不振ということが起きてくるのです。

そして、夜も本来ならば眠くなるはずが、あまりにも暑いため、交感神経が働いて目が覚める方へ向いてしまいます。熟睡できずに、疲れがどんどんたまってきます。

現在の地球温暖化の影響で、人間が本来持っている、自律神経のプログラミングに合わない環境が著しく増えてきているのではないか、と思います。

さて、このような状況下で、我々はどうしたらいいのでしょうか?

教科書的に言えば、室外の温度と室内の温度の差を5℃以内にすればよい、ということになります。

ただ、今の住宅環境では例え外が35℃あっても、室内はクーラーを使って25℃くらいになっており、外気温と室温の差はなかなか縮めることが難しい状況です。

自律神経の乱れはどうしても生じます。このため、いろいろな夏バテ症状が出てくるのだと考えられます。本来は秋に出るものが、もう今出ているということですね。

対策としては職場の環境を変えるのは難しいと思いますので、まずは汗をたくさんかくことに対する策を講じましょう。つまり、こまめな水分補給です。
注意点は、あまり冷たい水分、ジュースなどをとらないようにした方がいい、ということです。

氷をたくさん入れているような飲み物より、室温ぐらいの「え、これちょっとぬるいんじゃないの?」っていうぐらいの水分をとってもらった方がよいと思います。

あと、冷え性の女性の方は、どうしたらいいでしょうか。
カーディガンを一枚はおって仕事をしていただければ、少しは体調がよくなるのではないかと思います。

難しいのは夜間の睡眠です。暑くて眠れなければ体は疲れますし、その反対にクーラーを効かせすぎれば外気との気温差が出てきて、自律神経のプログラミングはくずれてきます。

寝入りばなに、1~2時間クーラーをつけてもらって、快い睡眠に入ってもらうのは、よいと思います。注意すべき点は、クーラーの空気は室外機を見ていたければ分かるように、乾いた冷たい空気、冬の空気と同じような空気が送られてくる、ということです。

それをずっと吸っていると、やはりのどがやられ、夏風邪の原因なってしまいます。
難しいのですが、できればタイマーをかけてクーラーを1~2時間で切ってもらい、もし暑くて目が覚めたら、そこでまた1~2時間つける、ということが一つの方法としてあります。

なかなか、暑い季節の真っ最中に熟睡はできないので、クーラーをつけっぱなしにしている人は多いかも知れません。

ですが、クーラーは乾燥した空気を部屋の中に送り続けることになりますので、夏風邪などにかかりやすくなってしまい、デメリットの方が多くなってしまうのです

またクーラーのつけっぱなしは、自律神経のメカニズム的なことを考えても、やめた方がよいと私は考えます。

私の出した夏バテ対策は、ほんの一例です。自律神経のプログラミングを活用して、みなさんもいろいろ工夫をされてみては、いかがでしょう。

素晴らしいアイデアがたくさん出るといいなあと思う、今日この頃です。

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