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マイコプラズマにご注意を!

「カゼにしては、治りにくいなぁ。」
「咳が続くなぁ。」という事はないでしょうか?

もしかしたら、それは風邪ではなく、
マイコプラズマかもしれません。

マイコプラズマは、細菌のウイルスの中間ぐらいにある、
不思議な病原体とされています。

オリンピックの年に流行が多く、
以前はオリンピック肺炎とも呼ばれていました。
痰や唾液、咳で人にうつる飛沫感染です。

ただ、最近は毎年小集団の発生があり、
4年に一度の周期というのは崩れてきていると思います。

マイコプラズマ感染は、即肺炎になるわけではありませんが、
肺炎を併発しやすいことは、事実だと思います。

ただ非常に厄介なことに、マイコプラズマ感染症も、
初期症状は、普通の風邪とよく似て発熱や、咳などから始まり、
なかなか普通の風邪と、鑑別するのが難しい疾患です。

医者泣かせの疾患とも言われています。

だんだん「マイコプラズマかな?」と、
医者が患者さんを診察させていく中で、思い始めるのは、

夜間の頑固な咳だったり、
昼間は割りと元気なのにもかかわらず、夜になると咳がでて、
38℃近くの発熱といった、こういった症状が出てくれば、
マイコプラズマかな?と疑うことができます。

今現在、やっとマイコプラズマのDNAを、
咽頭拭い液で調べること(LAMP法)ができ、
2,3日で診断ができるようになりました。

ですが、まだまだ精度は高くなく、
発展しつつある、迅速診断だと思います。

またマイコプラズマの特徴として、インターネットなどで調べてみると、
即マイコプラズマ、即肺炎と書かれている記事もあると思います。

早期のうちに、マイコプラズマと考えられれば、
普段はあまり使わない、抗生物質の中の、
『テトラサイクリン系抗生物質』を使用すれば、
かなりの効果が上げることができます。

テトラサイクリン系抗生物質でとても有名なのが、
ミノマイシンです。

ただ、この抗生物質は、8歳未満のお子さんに使うと、
乳歯が抜けて、永久歯が生えてくる時に、
永久歯の色が、黄色くなってくるという報告もあり、
8歳未満のお子さんには使えない所が、困った点でもあります。

また、マイコプラズマは潜伏期が2~3週間と長いです。

インフルエンザのように、潜伏期が短いものは、
診断が、周囲の状況からつきやすいのですが、
なかなか周囲の情報を集めても、わかりにくいことが多々あります。

ただ、マイコプラズマと診断がつけば、
ミノマイシンが効果を発揮しますので、
それを使うことにより、症状が軽快できます。

8歳未満のお子さまには、
最近ではニューキノロン系の抗生物質を使うと、
永久歯の黄色化は起こりません。

ミノマイシンほどではないですが、
効果を現す事が、知られています。

マイコプラズマはなかなか診断も難しく、症状も夜間の咳だけですので、
それを1週間、2週間と放置しておくと、これは肺炎になってしまう可能性があります。

今年はオリンピックイヤーですが、
マイコプラズマの小流行が、佐伯区でも見られているように思えます。

皆さん充分ご注意ください。
そして何か違和感などを感じましたら、すぐにご相談に来てくださいね。

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