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りんご病と川崎病について

幼稚園や保育園に通う子どものお母さんであれば、りんご病や川崎病という名前を一度は耳にしたことがあると思います。

りんご病の正式名称は、『伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)』といいます。

これに対して、川崎病は0歳から4歳の乳幼児、特に1歳前後の赤ちゃんが多くかかる原因不明の病気です。

それぞれを説明していきます。

Q りんご病はどんな症状の病気ですか?

りんご病は両方のほっぺたが、りんごのように赤くなることから、りんご病という名前でも呼ばれている感染症です。

りんご病は、発疹の出る7日から10日ほど前に、発熱・筋肉痛・倦怠感などの症状がみられることがあります。そして、両ほおの発疹がはじまりで、1日から2日後には肩から腕、太ももなどにも発疹が出て、その数日後には全身がまだらなレース編み模様になります。

りんご病は一度感染すると免疫ができるので、二度とかかることはありません。

Q どのように感染するのですか?

りんご病は飛沫感染し、また胎児に垂直感染することもあります。
例外的に、輸血により感染することもあります。

Q 新生児にも感染しますか?

新生児にも感染することがあります。

でも、もっと怖いのは妊婦さんがりんご病になることです。
なぜなら、胎児水腫という状態になり、流産される方が多いからです。

Q 川崎病の症状とは、どのようにちがうのですか?

確かに、川崎病も紅斑が出て、りんご病と見分けがつきにくいところもあります。

しかし、りんご病はほとんど発熱せず、ほっぺたがりんごのように赤くなるので、とても元気そうに見えます。川崎病は、高熱になったうえに紅斑が出て、目が赤くなり、手足がぱんぱんに腫れて皮膚のしわが見えないくらいになってしまいます。

ですから、川崎病とは症状がちがうので、見分けるのはさほど難しくないと思います。

Q りんご病はどのように治療するのですか?

りんご病はパルボウイルスが原因でかかりますが、このウイルスを退治する薬は、まだありません。

でも、通常の免疫力があれば、1週間くらいで、自己免疫力により、ウイルスを撃退することができます。

ですから、りんご病に対する特別な治療法というのはありません。

Q川崎病はどのように治療するのですか?

川崎病の原因は、細菌感染・ウイルス感染・自己免疫疾患などといわれていますが、まだはっきりとはわかっていません。

治療は、ガンマグロブリンという体内にあるタンパク質から抽出した薬を、大量に注射することで、ほとんどの場合1週間くらいで軽快していきますが、入院して治療する必要があります。

川崎病の本質は、全身の血管炎であり、そのため体に紅斑が出たり、目が赤くなったりするのだろうといわれています。

その血管炎が、心臓の冠動脈におよぶと、動脈瘤(どうみゃくりゅう)というコブを作ることがあります。このコブができると、まれに大人が心筋梗塞にかかったような状態になります。

そこで、いろいろな意見はありますが、私としては3か月に1回くらいの割合で約6年間、心臓超音波検査を受けることをお勧めします。

まとめ

りんご病は、小さなお子さんが感染しても重症化することは少ない病気です。
でも、妊婦さんは胎児水腫になるおそれがあるので、十分に予防し、感染しないように注意してください。

川崎病はこわい病気で、入院も必要ですが、治療法や合併症の検査方法が確立されていますので、医師の適切な治療や検査を受ければ、そんなに恐れる必要はありません。

もしも、あなたやお子さんがりんご病や川崎病に感染したと思ったら、すぐに医師に診てもらいましょう。

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