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おたふくかぜについて

Q おたふくかぜは、どんな症状ですか?

おたふくかぜは、発熱して、耳の下の頬と頬の真ん中あたりが痛みだすのが特徴です。
最初の日は、右か左のどちらかの頬が痛くなり、少し腫れてきます。熱は、38~39度くらい出ることが多いです。

次の日には、反対の頬も同じように腫れてきます。激しく痛み、高熱も出て、ごはんも食べにくい状態になります。それに加えて、顎下腺(がっかせん)も腫れてきます。
典型的な場合には、「おたふくのお面」のように、頬も下顎も腫れてきます。
そして、39度くらいの高熱が続きます。また、口を大きく開くことができなくなるので、ごはんを食べるのがかなり困難な状態になります。
熱はだいたい4~5日もすれば下がり、頬の腫れは一週間もすればひきます。

おたふくかぜは、かかってから2~3日目が一番つらいです。
かかりやすいのは、3歳くらいから10歳ぐらいまでのお子さんです。

Q 大人がおたふくかぜにかかると、どうなりますか?

もし大人がおたふくかぜにかかると、睾丸炎(こうがんえん)や膵臓炎(すいぞうえん)を併発することもあるので、とてもこわい病気といえます。

Q 新生児もおたふくかぜにかかりますか?

一般的に言えば、新生児は、お父さんやお母さんの抗体があるのでかかりにくいです。
でも、お父さんやお母さんがおたふくかぜにかかったことがないと、稀にかかる人がいます。

Q どのように治療するのですか?

残念ながら、おたふくかぜを治療する薬はありません。
そこで、おたふくかぜの治療法は栄養補給と安静にすることで、自力でウイルスをやっつけていただくことになります。

Q 合併症はありますか?

いろいろな報告結果がありますが、5%くらいの人が無菌性髄膜炎を併発します。
併発すると、発熱や頬の痛みに加えて、頭痛と嘔吐の症状が発生します。
このようになると、水分もとれなくなるので、入院していただく場合が多いです。

おたふくかぜは、耳下腺(じかせん)と顎下腺が腫れることはよく知られていますが、髄膜炎や思春期を過ぎると睾丸炎や膵臓炎などの合併症を併発することがあります。
このように、いろいろな合併症があるので侮れない病気の一つです。

私は開業して20年が経ちますが、3人の若いお父さんが睾丸炎や膵臓炎の併発により、入院してもらったという経験があります。

Q 予防接種をすることはできますか?

おたふくかぜにも予防接種はあります。
予防接種が最も良い対策法といえますが、残念ながらおたふくかぜは任意接種です。
任意接種なので、費用は自己負担ということになります。
費用は病院により幅があり、だいたい6000円から8000円くらいです。
当院では、6000円です。

保育園や幼稚園に通われるのなら、通われる前に予防接種を受けることをお勧めします。
先ほども申しましたように、一番の対策法だからです。

予防接種には、国や自治体が乳幼児にワクチンの接種を強くすすめている定期接種があります。
定期接種は、ほとんどの地域で無料でワクチンの接種が受けられます。
去年の10月に、水ぼうそうが定期接種になりました。
私は、おたふくかぜも無料でワクチンの接種を受けられる定期接種になることを望んでいます。

Q おたふくかぜは早めにかかった方がよいですか?

おたふくかぜは大きくなってからかかると、こわい病気だということで早めにかかった方が良いのではないかと思われる方の気持ちはわかります。
でも、おたふくかぜにかかると、とてもつらい症状になり、合併症を併発することもあります。
このような、患者さんの状況を目の当たりにしている医師の私としては、おたふくかぜもかからないに越したことはないと思います。

詳しくは、以前のこちらの記事を参照してください。

Q まとめ

以上のように、おたふくかぜはそれ自体つらい病気であるだけではなく、いろいろな合併症もあります。そこで、予防接種でかからないようにするのがベストな選択だと思います。

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