ホーム > 院長室から > 『四種混合ワクチンが不足しています』を書きましたが・・・

『四種混合ワクチンが不足しています』を書きましたが・・・

「四種混合ワクチンが不足しています。」
12月1日に上記を書きましたが、内容が不適切で、不十分なことがわかり、
新たに書き直させていただきます。

皆様もテレビのニュースなどでご存知かもしれませんが、日本国内の四種混合ワクチンの約7割を生産しているのは、『化血研』という会社です。この会社でいろいろな不正が行われていたことが発覚し、入り乱れた報道となり、何が正確なのかいまだにわからないことも多々ありますが、私の知りえた範囲での情報を書いてみます。

今は12月6日です。まだ厚労省は、化血研での抜き打ち調査を行っているものと思われます。現在は、今年の5月に内部告発があり、それを受けた厚労省は外部の調査機関を作り、この調査報告が今回の報告となったようです。

問題になったのは、血液製剤(「アルブミン」などのヒトの血液を使用して作られる製剤です)の製造工程で、厚労省の指定通りにせず、血液製剤製造に自信を持っている?化血研が、独自の方法で製造していることが判明しました。そして、それを厚労省にわからないように、巧妙な手口を使って隠蔽しようとしたところにあるようです。

一連の不正発覚後、国は安全性を確認し、インフルエンザや4種混合のワクチンの出荷自粛を解除しました。

しかし、ある病院長は、「化血研という名前が出てくると、患者さんが不安そうな顔をするので、厚労省の専門家会議で、安全性に大きな問題はないと、(患者さんに)説明する必要が出てきている」と話していました。

国民の生命や健康に直接関わる、医療の不正。 信頼の回復には時間がかかるとみられます。正直なところ、私も、化血研の製品は良い製品だと信じていました。

さまざまなワクチンを製造している化血研ですが、生まれたての赤ちゃんや幼い子どもに接種する、日本脳炎やB型肝炎ワクチンについては、現在も出荷自粛が続いているため、品薄になっています。

これまで、化血研は歴史と伝統があり、素晴らしい研究成果や医薬品を世に出してきました。医師で化血研の名前を知らない方はおられないでしょう。

血液内科で研鑽しているころは、何度も化血研の営業や研究の方にお会いし、いろいろと、医学のお話をしていると、真面目に実験、研究に努力をし、良質な製品を患者さんのために作ろうとしている会社だと感じていました。

このような不祥事を起こす会社とは思っても見ませんでした。社会的な制裁を受けることは、のがれないことだと思います。

ただ、大多数の職員の方は患者さんのために努力をしていると信じています。

にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 広島県情報へ にほんブログ村 健康ブログ 病気予防へ