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「脱マイナス思考のお勧め」

新年度を迎え、皆様どのようにお過ごしでしょうか。
桜は満開でも、天候不順で、「春の嵐」の多い春ですが、新しい環境になった方も多くあり、希望に胸を膨らませられる方も、不安を感じられる方もあることと思います。

今年の1月22日の日経新聞、「こころの健康学」で、認知行動療法研修開発センター 大野裕先生は、「脱マイナス思考 現実受け入れ、対策練る」と題し、次のように述べられています。

「私たちは進化論的にマイナス思考をする傾向がある。厳しい条件を乗り越えて生き延びるためには、まず良くないことが起きる可能性を考えて身を守る必要があったからだ。その意味ではマイナス思考は悪いことではないが、強くなりすぎると、心身によくない影響を及ぼす。あれこれマイナスに考えすぎると、気持ちが沈み込んだり不安になったりしやすくなる。自律神経やホルモンのバランスが乱れたり免疫の働きが落ちたりして、体調を崩しやすくもなる。」

なるほどなーと思いました。危険から身を守る本能を身に着ける人間は、現代でも、マイナス思考があってこそ平和に暮らせるのかもしれません。
ただ、大野先生は次のように述べられております。
「だからといって、マイナスな考えが浮かんだときに、それを無理矢理押さえ込むのは逆効果だと考える。ネガティブな考えを否定しようとすればするほど、その考えにとらわれるようになってしまう。」

その通りですね。平和とは言えない現代でも、野獣に襲われる危険にさらされる原始時代よりは、過剰な心配は不要なのかもしれません。

ではどのように行動すればよいのでしょうか?
大野先生は次のように述べられています。
「ある人から嫌われているのではないかという考えが頭に浮かんだとき、嫌われていない可能性もあると考えてマイナス思考を追い払おうとしてもうまくいかないことが多い。嫌われている可能性を否定できるわけではないからだ。本人に確認しなければわからない。
 そのとき大事なのは、嫌われているかどうかではなく、その人とこれからどのような関係でいたいと考えるか、そのためにどのようにすれば良いかだ。マイナス思考を克服し、良い関係を築くためには、まず現実をありのままに受け入れ、その上で次に進む手立てを考えることが大切になる。」

またまたなるほどなーと思いました。

でも、現実をありのままに受け入れることは、なかなか難しいことだと思います。
現実から逃避したい気持ちに陥ることはこの季節には特に多々あり、嫌に思える現実を直視できないことも、多々あると思います。

なんとか、つらくても現実を直視して、それから解決策を練れるとよいと思います。
ただ、こんなことが簡単にできていれば、誰も苦労しませんよね。。。
テレビでビールのCMでサッカーの中田選手も「人生で一番無駄なことは何ですか?」の問いに、「わけのわからない不安を心配することです」というように答えられていたと思います。
さすがに世界をきわめた、一流選手の答えだと思います。
私のような凡人にはとてもできません。。。

希望も膨らむ季節ですが、わけのわからない不安にも立ち向かわなければならない季節とも思います。
なんとか、この「わけのわからない不安」とやっつけたいところですが、なかなか難しいですよね。

ただ、本当に体に不調があるならば、心配のしすぎなのか、病気が潜んでいるのか、はっきりさせたいところですね。
もし、体調の不安がおありでしたら、医療機関を受診され、検査などを受けられるとよいのではないでしょうか。採血でわかる、検査結果が貧血や糖尿病、肝腎機能異常、などを示していなければ、一つの不安はとりのぞかれると思います。

4月は会社の健診などが、多く行われる月ですね。積極的に検診を受けられ、高血圧や糖尿病の不安があるなら、結果を見て正常で安心できる方もあれば、悪いところがあれば、本当に早期発見で、生活習慣を見直し改善できると思います。
なかなか不安の原因を直視するのは難しいことだと思いますが、ひょっとすると、この四月が、チャンスの月なのかもしれませんね!!

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