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病院の紹介

赤ちゃんからお年寄りまで…

赤尾ファミリークリニック外観現在でこそ制度的にその緩和を試みていますが、医学の進歩と併せて、いわゆる大病院志向が加速しているように思います。

それは都会で特に顕著であり、東京で小児科、内科、漢方医療を研鑚する中で日本の医療は細分化されすぎていると感じていました。

内科系の病気なら、赤ちゃんからお年寄りまで診療出来て、必要時には専門病院へ紹介するという昔の田舎の診療所…
そんな医院が必要ではないか?
…と考えていました。
それが【 赤尾ファミリークリニック 】のコンセプトです。

さて私は五日市に生まれ育ちましたが、小学校1年時に紫斑病性腎炎にかかりました。 2年生までほとんど通学できず、広島市民病院に入院していました。 ここで漢方薬と出会いました。その実体験とともに、家庭医としての立場から、漢方診療も推奨しています。

漢方治療について


「漢方」は穏やかに効く
、といわれます。
確かに、対処療法的な「即効力」は期待出来ません。

漢方

注)インフルエンザ流行時に有名になった「麻黄湯(まおうとう)」など例外もあります。

そもそも本来の用法が「体質改善」を行い、自然治癒力・免疫力を高める薬ですから、『穏やかに効く』というのは、副作用が少ないこともあわせて最高の賛辞なのです。

漢方はお薬です

漢方薬は数千年という長い年月をかけておこなわれた治療経験により 、その効果や安全性が裏付けられ生き残ってきた薬です。

我が国では先人の豊富な臨床経験を持ちつつも、主にその遅効性というイメージから明治維新の西洋化に伴い傍流になった傾向もありましたが。

しかし、「よいものはよい!」と、ほそぼそと、漢方を伝承しようと頑張ってこられた先生方がおられました。昭和40年代に入り、社会の慢性的なストレス環境の中、 特に主たる原因を特定出来ない病気に対して、総合的に効果が再確認されてきました。

また、草根木皮を約1時間煎じて、その上澄みを薬とするため、薬を自宅で作るのに、手間がかかりましたが、インスタントコーヒーのように、煎じ薬を、粉にした、エキス剤が、漢方再興のあとおしにもなりました。また漢方薬は、薬効成分のある植物や鉱物などの生薬を組み合わせているため、 1剤の漢方薬でさまざまな不調や症状をとることができるという特徴があります。

漢方

漢方医学の理論に基づき、自然の生薬の組み合わせによってできている医薬品。
主に医療現場で使われている。

サプリメント

ビタミンやミネラルなど日常で不足しやすい栄養成分が錠剤やカプセルなどの形になったもの。栄養補助食品という名前のとおり、あくまでも食品の一つです。

民間薬

先人から受け継がれてきたり、その土地に古くから根付いている生活の知恵。健康増進が目的。

漢方薬と西洋薬

西洋薬は一つの症状をとるために病態などを研究して作られた薬です。 熱を下げる、痛みをとる、ホルモンの分泌をうながす、 血管を拡張させるなど、一つの症状に対し即効性を持って、その効果を求めています(対症療法)。

一方、漢方薬は複数の生薬を用いているため、それらが相乗的に体に作用し、病気を治す力を高めていきます。 そのため一つひとつの作用はおだやかであり、ゆっくりと、いくつかの症状をまとめて解消していくことができます。

よく言われる「体質改善」ですが、本来は身体の脆弱な部分を改善するという意図です。この改善には1-2年かかると思います。しかし現代社会では「対ストレス性体質」を形成するという意味で、有効な処方だと認識されています。

漢方の診察

「四診(ししん)」

四診とは「見る・聞く・嗅ぐ・触る」といった五感をフルに使って患者を診察していく方法です。血圧や体温さえも満足に測れなかった時代に人間の五感を総動員して、病状を探ります。

大病院でいろんな検査を受けたのに、結果は異常なし。でも、どうしても体調は不良。このような方には漢方はためしてみる価値があるのではないでしょうか。

こうした診察の結果、「証」という漢方的な診断がなされ、その証に基づいて薬が選択されます。実際、私が東京の漢方診療所でお教え下さった、山田光胤先生のもとには、大学病院からの紹介患者さんがたくさんおられました。

漢方の処方

現在、日本の病医院で処方されている漢方薬は、日本に伝えられた中医学を主に江戸時代、日本の風土や気候、 体質やライフスタイルに合わせてアレンジした「薬剤」です。

一般薬局で薬を決めるのは、薬剤師や中医師(中国の中医薬大学を卒業し中医師の資格を取得した人)です。 ただ、中医師は薬剤師の資格を持たないと薬を出せないので、 漢方アドバイザーとして相談を受けて、薬剤師に薬の提案をします。 薬剤師や中医師は、体に触れる医療行為(腹診や脈診など)はできませんから、 おもに問診(訴え)と望診(顔色などを観察する)から薬を選びます。

その点、医師は患者さんを診察できるので、おなかを触診して薬を決める腹診や、脈をとる脈診ができますので、より患者さんに合った薬剤を選択できると思います。

健康保険の適用

病医院で処方される漢方薬の多くは、健康保険が適用される医療用漢方製剤です。2005年4月現在、 148処方が厚生労働省に承認されています。病医院で漢方薬を処方してもらうときは、 基本的に診察料(場合によっては検査料)がかかりますが、漢方薬代は健康保険が適用されます。

施設紹介

当院は、お子様からお年寄りまで幅広い世代のケアを行っています。
患者さんのプライバシー、ストレス、無用の感染リスクの低減のために診察エリア、待合エリアなど複数用意。あるいは特別時間での診療で対応しています。

また空調機器にも留意しており、最新の抗ウィルス・除菌システムを稼動、 患者さまや付き添いの方にも安心な空間を維持しています。

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